「やっぱり、もっと勉強しなくちゃ。でも、こいつのせいで、清香にまであんなこと言われて……」
 その日の夜。自室の勉強机に座っていた由理は、いまいましいテストの順位表を目の前に頬杖をついていた。自分の名の上のもう一つの名前、今川孝彦の文字の上を指でぐりぐりとなぞる。

「でも、もう一年か……そう考えれば、こいつとも腐れ縁かもね」
 由理が孝彦と出会ったのは、ちょうど一年前、小学五年生の夏の頃だった。といっても、それは塾のテストの順位表でのこと。まだ順位が二十番かそこらを行ったり来たりしてた頃、いつも自分のすぐ上か下にいる男の子の名前を見つけたのだ。
(それが、今川孝彦……ほんとに、テストのたびに私と同じような順位にいるんだから、なんだかライバルみたいに思っちゃったのかな)

 この子にだけは負けたくない。そんな一心で勉強に励むようになったせいか、由理の成績は確実に上昇していった……のだが。
(ったく、あいつの順位も一緒に上がってくるんだもん。結局、今ではテストのたびに私とあいつの一騎打ちみたいな感じになっちゃったし)
 それも、最近ではちょっと由理の方が分が悪い。今回の試験こそはとがんばったつもりだったんだけど、結果はやっぱりダメ……

「はあぁ、一生懸命やったはずだったのに……でも、今川くんって、ほんとはどんな男の子なんだろぅ……」
「こてっ」という感じに机に額をつけた由理が、ぽつりとつぶやいた。一年近く意識してきた存在、それなのに名前以外は何も知らない。そのことが、逆に彼の事をますます気にかける原因になってしまう。

「全く、清香があんなこと言うからよけい気になっちゃうじゃない。でも、実際なんにも知らないんだよね……背高いのかな、それとも私ぐらい小さかったり……かっこいいのかなあ、まあそんなに期待はできないかも……」
 彼のことを考えてあれこれと想像しているうちに、由理は自分の胸がだんだんドキドキしてくるのがわかった。

「……あっ、だ、だめ……また、こんなこと……」
 そのうちに、由理の口から洩れる声が艶っぽいものに変わりはじめる。今まで所在なげにしていた手が、自然と自分の胸に伸びていく。パジャマの下にもぐりこんだ指が、下着越しに柔らかな乳房を揉みあげる。
(あんっ……た、孝彦くんっの指が……わたしの胸を……)
 彼の手が自分の胸に触れている。そんな想像が、由理の心をきゅんっと高鳴らせた。

 わざと痛いくらいに強く、小さな乳房を鷲掴みにする。そのままぶるぶると手を振動させると、くすぐったいような、そして何とも言えない気持ちよさが胸の奥からわき上がってくる。
「だ、だめ……もっと、やさしく……あうっ」
 熱い吐息まじりの言葉をつぶやきながら、由理の指が下着のフロントホックに触れる。薄いAカップのブラをちょっと乱暴にはぎ取り、剥きだしにされた小さな乳輪に指を這わせる。まだ陥没したような先端部分を指でコリコリと刺激すると、まるで芽が出てくるようにピンク色の乳首が尖り始める。
「あんっ、そ、そこがいいよぅ……」
 ぴょこんという感じに飛び出てきた自分のニプルを指でつまみ、くりくりといじくる。自らの指が導き出す快感に翻弄されるように、由理は体をぶるぶると震わせた。

 自分を慰める少女の手の動きはさらにエスカレートする。未成熟な、しかし少女らしい柔らかな乳房を激しく揉みしだく。その頂点、サクランボみたいに可愛らしい乳首をぎゅっと痛いほど強くつねる。体中に広がる切なさに耐えるように、由理は首を左右に打ち振って悶えた。その拍子に、後ろに結んだポニーテールの髪がほどけて、ばさっと広がってしまう。
「……きゃふっ……そ、そんなとこ……でも、気持ちいいのぉ」
 由理の指は、とうとう下腹部、そして乙女のもっとも恥ずかしい部分に伸びていく。下着の中にもぐりこんだ細い指が、少女の可憐な花びらに触れて湿った音を立てる。一本の線のような幼いスリットを軽く押し広げ、割れ目の真ん中を擦りあげる。そんな指の動きに、先ほどまでのイタズラですっかり濡れ始めたアソコからは、透明な蜜がますますあふれ出してくる。

「いやっ……やめないでっ……あんっ……」
 まだ見ぬ孝彦の姿を思い浮かべながら、由理は自分自身を弄くる手をさらに激しく動かす。乙女の最も敏感な場所を探り当てた指が、真珠色の豆粒をつつむ包皮をつるりと剥いてしまう。あらわになったクリトリスを人差し指と親指で挟むように刺激する、その途端に、由理の体中を電流のような熱い快感が駆け巡る。たまらず彼女の体は激しく痙攣し、危うく椅子から滑り落ちそうなほど悶え喘ぐ。

 ぐしゅっ、ぐしゅっ……
 自らの秘肉が響かせる淫らな音に、由理は白い肌をピンク色に染めてしまう。それでも快感を求める指の動きは止まらない。幼い膣の入り口を指の腹の部分で優しく揉みしだき、そのままずぶずぶと胎内に侵入させる。第一関節までの軽い挿入。それでも幼い膣壁に感じる異物の感触に、由理の体奥は「じゅんっ」ととろけそうになる。

「だめ、こんなんじゃ全然足りないよぅ……もっと、もっと激しくっ……」
 更なる快感を求めて机の上を探る由理の左手。指の先が、いつも勉強に使っているお気に入りのボールペンに触れる。
「こ、これっ……あんっ……すごくいいよう……」
 ペンを手に取った由理は、下着を引き下ろした自分の秘所に先端部分をあてがう。右手の指でちょっと割れ目を左右に開き、ペンを持った左手にだんだん力をこめる。湿った音をたてながら、ボールペンが由理の内部へと徐々にもぐり込んでいく。
 まだ軽い自慰ぐらいの経験しかない未成熟な性器にとって、細いペン筒は快感をもたらすのにちょうどいい大きさだった。ヴァギナの内部に触る冷たいステンレスの感覚が、かえって由理の体の中を熱く燃え上がらせる。

「あうっ……も、もっと、由理をめちゃめちゃにしてっ……きゃふっ」
 自らの幼い秘肉をえぐり取るように、由理は握りしめたペンを激しくスライドさせる。膣内を痛いほどかき回される快感に、彼女は大きな瞳からぽろぽろと涙を流しながら熱い吐息をもらす。
「……あんっ……孝彦くんっ……い、いっちゃう……」
 ひときわ奥にペンを突きいれる。子宮の入り口にまでモノが当たるのを感じた瞬間、由理は背筋までぴんっと緊張させて、絶頂に達していた。
 弓そるように跳ね上がった少女の腰が、ぺたんと椅子の上に戻る。細い肩ではあはあと苦しい息をつきながら、火照った体をしずめようとする由理。その目は、机の上のカレンダーに止まっていた。
「はあっ……ま、また、こんなこと……でも、あと一週間で夏休み、そうすれば……」