「あーあ・・・こんなお日様ぽかぽかの気持ちいい日に何やってるんだろぅ・・・」
 日曜日の午後、神社の留守番で暇を持て余した葉琉奈は、お守り売場の机につっぷしたまま、そうつぶやいていた。
「デートとかしてる友達もいるんだろうに。まあ、そもそも相手がいないって話もあるけど・・・」
 
 そんな葉琉奈の脳裏に、昨日の隆史の姿が思い出される。「そんなにもてるわけじゃない」と言った時の彼の瞳の真剣さが・・・
「岡村くん・・・やっぱり好きな人いるんだろうな。なんだかちょっとショック受けちゃった・・・」
 
 どちらかというとおとなしい彼女にとって、いとこの友人でもある隆史は数少ない男の子の友達だった。その隆史に好きな人がいる・・・彼が遠くに行ってしまったようで少し寂しかったのだ。
「・・・別に何か期待してたわけでもないけど・・・はあぁ」
 
 無理にはしゃいでみせた昨日の自分が恨めしい。落ち込む心で溜息をついた葉琉奈は、不意に机に影がさしたことに・・・誰か近づいてきたのに気づき、はっと顔を上げる。
 
「何かご用でしょうか・・・あ、岡村くん。今日はどうしたの?」
「うん・・・あっ、いや、ちょっと話があって・・・」
(あれ? ちょっといつもより元気ないみたい・・・どうしたんだろう?)
 目の前に立つ隆史の様子に少し疑問を感じた葉琉奈は、軽く首をかしげる。しかし、すぐに気をとりなおして立ち上がった。
「・・・話、私に? まあ、ここじゃあなんだし、奥の部屋でお茶でも飲みながら話しましょ。」

「じゃあ、そのあたりに座って待っててね、私は、何かお茶菓子でも取ってくるから・・・えっ!」
 隆史を部屋に案内した葉琉奈は、お茶の用意でも、と台所の方に向かおうとする。その彼女が、急にびっくりした声をだして振り返った・・・突然、後ろから腕をぐっと引っ張られたからだ。
 
「えっ。な、何、どうしたの?」
「どうもしてないよ・・・これが話の内容ってこと・・・」
 そう言ったかと思うと、隆史の唇がさっと葉琉奈の唇を奪う。
 
(えっ!・・・えー・・・お、岡村くんとキスしちゃったよー)
 あまりといえば、あまりに突然の出来事に混乱した葉琉奈の頬が、見る見るうちに朱に染まっていく。それでも必死に抗議の声を上げようとするが、唇を塞がれてるために全然声が出せないのがもどかしい。
 
(で、でも、避けられなかった。逃れようと思えば逃れられたはずなのに・・・私、岡村くんのことが好きだったのかな。あーん、わかんないよう・・・)
 頭の中が完全にこんがらがってしまい、葉琉奈は体中の力が抜けたようにぺたんとしゃがみ込んでしまった。
 そんな葉琉奈の桜色の唇をようやく解放した隆史は、そのまま肩をつかんで畳敷きの床に葉琉奈の体を押し倒す。
 
「君が・・・君の全てが欲しいんだ・・・」
「ちょ、ちょっと待ってよ。そんなこと急に言われても・・・きゃんっ」
 覆い被さるようにしてくる隆史の体を細い両腕で必死に押し返そうとしながら、葉琉奈は制止の言葉をかける。
 そんな様子を全く意に介さず、隆史の手が葉琉奈の薄い胸をさわさわとまさぐる。
 
(あーん、岡村くんがこんなことするなんて・・・でも、なんだか変な気分・・・って、だめ、だめ)
 初めて男の手で揉みあげられる胸からは、切ない感覚(かいかん)があふれ出す。押し流されそうになった葉琉奈は、ぷるぷると首を横に振って、そんな思いを吹き飛ばそうとする。
 
 彼女の思いを知ってか知らずか、隆史の手の動きはさらに激しさを増す。乳首をコリコリとつまみ上げると、白い薄地の布越しにもはっきりわかるほど尖り始める。
「・・・あん、だ、だめっ・・・あーん」
 隆史は、勃起したピンク色の乳首を口に含み軽く噛む。その刺激に、葉琉奈はたまらず甲高い声をあげた。体中を走る熱い想いに、隆史の体を押し戻そうとする葉琉奈の両腕から力が抜けていくのがわかる。
 
(だ、だめよ、こんなことしちゃだめなんだから・・・でも、なぜか体中に力が入らない・・・ど、どうして・・・)
 抵抗できない葉琉奈の様子に促されるように、隆史の手がするりと葉琉奈の袴の裾の下に入りこんだ。初めて太股に感じる男の手の感触に、葉琉奈はぴくっと身を震わせる。そのまま隆史の指はパンティの下にもぐり込み、ついに少女の秘所に到達する。
 乙女にとって最も恥ずかしい部分を男の子の触られている・・・そんな状況に葉琉奈は羞恥に頬を赤らめながら唇を強く噛みしめた。柔らかな媚肉を丹念に撫でまわす隆史の手の動きに合わせるように、葉琉奈の体がぴくぴくと痙攣する。
 
(あんっ・・・こ、こんなことって・・・でも体がだんだん熱くなってきちゃう)
 まだ包皮に包まれたクリトリスをくりくりとつまむような指の動きに、葉琉奈の割れ目の中心からは、とろとろと透明な愛蜜が漏れ出した。くちゅくちゅとアソコからもれる淫音に、葉琉奈は耳たぶまで真っ赤に染めながら、切ない悲鳴を洩らす。
「きゃふっ・・・あんっ・・・もう・・・あうっ・・・」
 
さらにエスカレートする隆史の指の動き・・・興奮にぷっくりと膨らみはじめた柔らかな処女肉を人差し指と薬指で押し開き、中指でスリットの中心を擦り上げる。むき出しにされたヴァギナの入り口を、愛液で濡れたくった指がなぶるように揉みしだく。熱く火照る秘所から体中に広がる快感に、葉琉奈は海老反るように体をくねらせる。
 
「あん・・・それはだめっ!・・・あうぅ・・・」
 突然、葉琉奈は甲高い悲鳴をあげたかと思うと、切ない溜息を洩らしはじめた。隆史の指が、とうとうまだ男を知らない膣口の中に侵入しはじめたのだ。ずぶずぶという音を立ててゆっくりともぐり込んでくる指、生まれてはじめて胎内で感じる指の感覚に、葉琉奈は身悶えしながら、喘ぎ声をあげる。

「くっ・・・いやっ・・・あん・・・あうっ!」
 堅く尖り始めたクリトリスを揉むように親指の腹で刺激する。瑞々しい柔肉は充血して赤く腫れ上がり、クレバスの中心からは透明な淫蜜が次から次にあふれ出す。自分の恥ずかしい部分を好き放題になぶる動きに、たまらず葉琉奈は隆史の手を抑えようとする。

 そんな葉琉奈の思いを見透かしたように、隆史はもう一方の手をするりと葉琉奈の胸元に滑り込ませた。まんまとブラジャーの下のもぐり込んだ指が、葉琉奈の成長途上の柔胸を痛いほど揉みしだく。直に乳房に触れる男の手の感触に翻弄される葉琉奈・・・股間にもぐり込んだ腕を押さえる彼女の力が緩んだ隙に、隆史は未成熟な膣の奥までずぶりと指を差し入れた。

「ねえ・・・も、もうこんなことやめようっ・・・お願い・・・あんっ」
 指が完全に沈みきった瞬間、葉琉奈の半開きの瞳から一筋の涙が流れ落ちる。その光る滴を見た隆史の体がぴくりと震えるのに、葉琉奈は気づいた。

(ち、違う・・・これは、岡村くんじゃない!)
 隆史の瞳に翳る苦悩の思いを見た瞬間、葉琉奈は反射的にそう感じとった。巫女としての直感が、隆史の中にひそむ別の存在への警鐘を鳴らす。
「お・・・岡村くんっ・・・も、もう、やめてっ・・・きゃふっ・・・」

(だ、だめだっ!・・・こんなこと、だめなんだ!)
 喘ぎ喘ぎながら必死に制止の言葉をかける葉琉奈の耳に、そんな隆史の声が聞こえたような気がした。その瞬間、少女の華奢な体を押さえつけていた力がふっとゆるむ。

(隆史くんの声・・・今だわ!)
 体中を駆け巡る快感に力のはいらない両腕、まるで自分のものじゃないみたいな両腕に必死に力を込めて、隆史の体を振り払う葉琉奈。ようやく解放され荒い息をつく彼女の目に、突き飛ばされた拍子に隆史の胸元からこぼれ落ちたもの・・・小さな手鏡だ・・・がうつる。

(あのまがまがしい気配!・・・これだわ、このせいで隆史くんは!)
 転がる物体にせいいっぱい腕を伸ばす。タッチの差で鏡を手にした葉琉奈は、おもいっきりの力をこめて壁に向かって叩きつけた・・・