ピンクのスエットの上下という楽な格好で雅はダイニングのソファーの上に寝こ
ろがっていた。
深雪が友達の家からもらってきたミニダックスフントのクッキーをお腹の上に乗
せて遊んでいる時に電話の電子音が鳴り響いた。
「もしもし、お姉ちゃん?」
「深雪ちゃん? もうサークルは終わったの?」
「うん、 これから帰るけど何か買っていくものある?」
「深雪ちゃんは、今日は何食べたい?」
「う~ん、何でもいいけど....」
「何でもいいっていうのが一番たちが悪いのよ」
「でもそんなに食べたいものないんだもん....」
「それじゃあ雅隆くんに聞いてみるわね」
クッキーをソファーの上におくと、雅は電話の子機を持って1階に降りていった。
 雅達の家は2階にリビングダイニングがあり、一階に雅隆と雅の部屋があった。
 深雪は屋根裏部屋を自分の城にしていた。
雅はU字形の階段を下りて玄関に近い部屋のドアをノックした。
コン、コン
「雅隆くん、今日の夕飯何がいい?」
部屋の中からは物音一つ聞こえてこない。
「あら? いないのかしら?」
玄関を見てみると、雅隆の靴が綺麗に並べておいてある。
「おかしいわね...ヘッドホンでも使ってるのかしら?」
雅が雅隆の部屋のドアを開けると、雅の目にテレビの画像が飛び込んできた。
雅隆は部屋でヘッドホンを使ってビデオを見ていたのだった。 しかし雅隆はテ
レビの放送を見ているのではなかった。
テレビには麻縄で自由を奪われた女性が全裸で悶えている姿が映し出されていた。
そのビデオは無修正だった。 縛られた女性の股間には大人の証である翳りがな
く、完全に丸出しの状態であった。
突然女性の剥き出しの肉裂がアップになった。 画面に映ったアップの肉裂は大
量の蜜で潤っていた。
雅はあまりのことに呆然と立ちつくしてしまった。
会社では女性の水着のカレンダーやPCのデスクトップのヌードなどはセクハラ
だと言って、そのようなものに対して目の敵にしていた雅だったが、可愛がって
いた弟がこのようなエロビデオを見ていたことはあまりにもショックだった。
しかし、それ以上にエッチなビデオの内容が雅に激しい動揺を与えていた。
<もしもし! お姉ちゃん、どうしたの? もしもし!>
遠くで深雪の声が聞こえた。
雅の手から電話が滑り落ちて、フローリングの床に大きな音をたてた。
画面に夢中になっていた雅隆が振り返った時に、ヘッドホンのコードが引っ張ら
れてピンジャックが外れた。
スピーカーからエロビデオの音声が突然流れ出した。
[あぁんっ! はあぁぁぁん....だめぇ....]
巨大なディルドゥが無毛の肉裂に突き立てられた。
[はうぅぅぅっ! んあぁぁぁ....]
ビデオの女性が縄で縛られた身体をくねくねとよじらせて、身もだえている。
「お、お姉ちゃん!」
<もしもし! もしもし!>
雅にとんでもないところを見られた事で、雅隆は動転していた。
[いい音がするじゃねえか...お嬢ちゃんも好きものだな....ほら、聞こ
えるだろ?]
スピーカーから厭らしい濡音が聞こえてくる。
「こ、これ.....」
雅は弟の名前すら言うことが出来なかった。
「お姉ちゃん....仕事は...どうしたの?」
間抜けな事を聞く雅隆だった。 おそらく姉が10日も休みを取るとは思っても
みなかったのだろう。
昨日の夜も雅は帰ってくるのが遅く、雅隆とは顔を合わせていなかった。
[んあぁぁぁっ! イ、イイ~ッ!]
時間が止まった部屋の中でHビデオだけが動いていた。 そして痴態は二人に関係
なく演じ続けられた。
画面に釘付けだった雅の目が雅隆に向けられた時に雅の身体がビクッとした。
雅隆の下半身は裸で、股間にそそり立つ勃起を雅隆は右手で握りしめていた。
雅隆も雅同様あまりにもビックリしたので、自分が勃起をしごいているのを忘れ
ていたのだった。
「キャアーッ!」
<お姉ちゃん、どうしたの? お姉ちゃん!>
雅は雅隆の部屋を飛び出すと隣の自分の部屋に入り、ドアを思い切り閉めると鍵
をかけた。
雅隆は呆然と立ちつくしていたが、足下の電話に気がついた。
<もしもし! どうしたの!>
「もしもし?」
<あ、雅隆? 何があったの?>
「何でもないよ。 お姉ちゃんの嫌いなゴキブリが出たんだよ」
<なんだ、そうだったの....雅隆、ゴキブリやっつけておいてよ!>
「う、うん....」
<ねえ、雅隆は夕飯は何がいい?>
「え? う、うん...なんでもいいや....」
雅の事を考えると夕飯などどうでもよかった。 姉に何と言ったらいいのだろう
かと、雅隆の頭の中はそのことで一杯だった。
電話の向こうでは、もう一人の姉が夕飯は何がいいのかはっきりしろと、騒いで
いた。