ビデオの電源を切って床に散らばっているエロ本を片づけると、雅隆はパンツと
ジャージを穿いて雅の部屋の前まで来た。
雅の部屋の中からは物音一つ聞こえてこない。
雅隆の右手がドアをノックしようとしてドアの直前でピッタリと止まった。
(お姉ちゃんに何て言えばいいんだろう....)
雅隆の喉がゴクッとなった。 心臓がドキドキと激しく脈打つ。
(僕のことを汚らしいと思ったかな....なんで、土日じゃないのに家にいる
んだよ....)
雅が家にいるのがいけないんだと憤りを感じながらも、姉の様子が気になって仕
方がなかった。
コン、コン 
「お姉ちゃん....」
部屋からは何も聞こえてこない。
コン、コン
ドアのノブを捻ると鍵がかけてあるらしく、引いてもドアは開かなかった。
「あっちに行ってて! 一人にして!」
「...お姉ちゃん....」
雅隆は肩を落として階段を上がっていった。
階段を上がったところで、クッキーが嬉しそうにシッポを降って雅隆の脚にじゃ
れついた。
雅隆はクッキーを抱き上げると、ソファーに座り込んだ。
「クッキー...どうしようか...お姉ちゃんのこと怒らせちゃったよ...」
クッキーは雅隆の顔を舐めようと自分の口の周りをペロペロとなめ回している。
雅隆の心配事など自分には関係なく、飼い主の雅隆に遊んで欲しくて仕方がない
といった感じだった。
雅は自分のベッドに寝転がっていた。
いくら頭から追い出そうとしても、ビデオの映像が頭から離れない。
モデルのような美しい女性が全裸で縛られている姿はあまりにも淫らだった。
アイドルの水着姿や、週刊誌のヘアヌードをたまに目にするときがあるが、女性
を馬鹿にしていると目にするたびにいつも頭にきていた。
モデルになっている女性にも頭に来たが、それを見て喜んでいる男達には心底腹
が立った。 会社でも自分の部下や男性の同僚のPCのデスクトップやカレンダ
ーに水着の女性を見つけると、セクハラだと言ってやめさせている雅だった。
しかし、可愛い弟が見ていたビデオはそれどころではなかった。
全裸になった女性が全てをさらけ出していた。 それも裸だけではなく性までも
さらけ出しているのだった。
「あんなものが.....あんな....」
なんといってもショックだったのが女性の自由を奪うために身体中を縄で縛って
いることだった。
SMという言葉ぐらいは聞いたことがあったが、どんなことをするのかは知らな
かったし、実際に見るのは初めてだった。
23歳の雅はまだバージンであった。 男性すら知らない雅には、やはりショッ
クが大きかった。 
母親が死んでから妹弟のためだけに生きてきた雅には色恋など関係なかったし、
雅自身恋人が欲しいとも思わなかった。
そんな性には無知な雅にもビデオの女性の発していた声が苦しみから出ているの
では無いことはすぐにわかった。
演技かもしれない...しかし、それにしてはあまりにも真に迫っていた。
ベッドで寝返りをうつと、ブラジャーの中で乳首がすれて電気ショックに似たも
のが身体を駆け抜けた。
(な、なに....今の....)
雅は家にいてくつろいでいるときもブラジャーを必ずするようにしていた。 外
すときは風呂にはいるときと、自分の部屋で寝るときだけだった。
妹の深雪はどちらかというとそういうことにはルーズで、夏など上はTシャツだ
けとか、キャミソールだけなどという姿をしては雅に注意されていた。 雅は自
分たちの生活態度が雅隆に悪い影響を与えると思っていた。
トレーナー越しに胸を触ると、またも身体を衝撃が駆け抜けた。
(乳首が立ってる....どうして...)
雅は上半身だけ起こすと、トレーナーを脱いだ。
雅は着やせするタイプで、スーツ姿もほっそりとした感じに見えるのだが、実際
に服を脱いでみると、胸も腰もみっしりと脂を乗せて見事に張り出していた。
胸は88cmで、ブラジャーは65のFカップであった。 腰もトップバストと
同じ88cmあり、キュッと細くなった58cmのウェストが折れそうなほど細
く見える。
フルカップのブラジャーに包まれた乳房はトレーナーの上から見ただけではわか
らないぐらい大きく、悩ましかった。
雅はゴクッと唾を飲み込むと、指でブラジャーの先端を触ってみた。
左の乳首がブラジャー越しに激しく尖っているのがわかる。 指先で軽く転がす
だけで甘く痺れるような感触が乳首から背骨をかけ昇った。
「あんっ!」
(こ、これって....)
今までオナニーすらしたことのない雅は、23歳になって初めて味わう感触に戸
惑った。
知ることが遅すぎた甘い感触が雅を虜にしつつあった。
雅は背中に手を回すとブラジャーのホックを外して上半身裸になった。
ブラジャーを外しても88cmの乳房はまったく垂れることなく、先端に位置す
る桜色の乳首は前方をまっすぐに睨んでいる。 細い鎖骨からゆっくりと、なだ
らかに盛り上がっていく胸板が途中から急激に盛り上がり、小型のどんぶりをひ
っくり返したような見事なお椀形をしていた。 真正面から見ると、身体から丸
い乳房がはみ出している。
両手で乳房を鷲掴みにしてみた。 細く長い指が量感のある乳房にからみつく。
人差し指と中指の間から桜色の乳首がピョコンと顔を出している。 雅の手では
乳房を半分も隠すことができない。
「んっ...!」
乳首だけでなく、乳房も雅の手の動きに反応して甘い疼きを発している。 雅の
脚は緊張と興奮からガクガクと震えていた。
(なんだかオッパイが硬い気がする...)
お風呂で身体を洗うときなどに触る乳房と、今触った乳房はまるで違う感じがし
た。
乳房を下からすくうようにして持ち上げると、乳首の下の部分を指が滑る感触に
肌が粟だった。
手を乳房から離すと上を向いていた乳房が元の位置に戻るために妖しく揺れた。
さっきのブラジャー越しに触った乳首の感触が一番衝撃が大きかったのを思い出
し、今度はブラジャー越しでなく直接乳首を触ってみようと思った。
自分の身体をこのように触ったのは初めてな雅は、不思議な、そして未知の感覚
に戸惑いながらも興奮していた。