官能的なエロ小説

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官能小説

「一番  今川 孝彦 372
  二番  新井 由理 368
  三番  ・・・・  ・・・」

「ま、また……負けた……」
 とある有名塾の廊下の掲示板。はりだされた実力テストの順位を見て、由理はがっくりと肩を落としてつぶやいていた。呆然と口を開けて張り紙を見つめる彼女の姿に、声をかけようとした友人たちもさっと引いてしまう。

(あんなに勉強したのに。これで三回連続で、こいつに私が負けてるじゃない!)

「ほら、由理、もう講義がはじまっちゃうわよ。さあ、早く行かなくちゃ」
 頬をぷぅと膨らませて、自分の一つ上に鎮座する名前をにらみつける由理。放っておけばずっとこの場に立ち尽くしてるんじゃないかという彼女の様子に、一人がたまらず声をかける。

「あ、清香。う、うんっ、わかってるけど……」
 声をかけられた由理は振り返って、目の前の友人に視線を向ける。しかし、由理の様子は明らかに後ろの掲示板を気にしているのが見え見えだ。
「それにしても、今川くんって頭いいのね……最近、ずっと一番を取ってるんじゃないの……って、あ、ごめん」
 由理から後ろの掲示板に視線を移した清香が、そう口にしてしまう。彼女のそんな言葉に、由理は敏感に反応する。普段にこにこ笑っているときには垂れ目がちの目なのに、今はちょっとつり上げたような厳しい視線に、清香は慌てて口をつぐむ。

「……どうせ、私が負け続けてるってことでしょ……でも、そういえば清香って、この今川って奴のこと知ってるの?」
「そんな言い方して……ほら私、北小だから、今川くんと同じ小学校なの。由理は確か……」
「そ、西小。それに、塾に来てる日も違うみたいだから会ったことないの」
「ふーん……あ、由理ったら気にしてるでしょ?」
 ちょっといたづらっぽく問いかける清香。その言葉に、由理はぷるぷると首を振って答える。
「そ、そんなことないよ! まったく、すぐそんなこと言うんだから。ほらほら、もう急がなくっちゃ」
 慌てて教室に向かう由理の後ろ姿を見つめながら、清香は、わかってないなあというふうに首を振っていた。

「やっぱり、もっと勉強しなくちゃ。でも、こいつのせいで、清香にまであんなこと言われて……」
 その日の夜。自室の勉強机に座っていた由理は、いまいましいテストの順位表を目の前に頬杖をついていた。自分の名の上のもう一つの名前、今川孝彦の文字の上を指でぐりぐりとなぞる。

「でも、もう一年か……そう考えれば、こいつとも腐れ縁かもね」
 由理が孝彦と出会ったのは、ちょうど一年前、小学五年生の夏の頃だった。といっても、それは塾のテストの順位表でのこと。まだ順位が二十番かそこらを行ったり来たりしてた頃、いつも自分のすぐ上か下にいる男の子の名前を見つけたのだ。
(それが、今川孝彦……ほんとに、テストのたびに私と同じような順位にいるんだから、なんだかライバルみたいに思っちゃったのかな)

 この子にだけは負けたくない。そんな一心で勉強に励むようになったせいか、由理の成績は確実に上昇していった……のだが。
(ったく、あいつの順位も一緒に上がってくるんだもん。結局、今ではテストのたびに私とあいつの一騎打ちみたいな感じになっちゃったし)
 それも、最近ではちょっと由理の方が分が悪い。今回の試験こそはとがんばったつもりだったんだけど、結果はやっぱりダメ……

「はあぁ、一生懸命やったはずだったのに……でも、今川くんって、ほんとはどんな男の子なんだろぅ……」
「こてっ」という感じに机に額をつけた由理が、ぽつりとつぶやいた。一年近く意識してきた存在、それなのに名前以外は何も知らない。そのことが、逆に彼の事をますます気にかける原因になってしまう。

「全く、清香があんなこと言うからよけい気になっちゃうじゃない。でも、実際なんにも知らないんだよね……背高いのかな、それとも私ぐらい小さかったり……かっこいいのかなあ、まあそんなに期待はできないかも……」
 彼のことを考えてあれこれと想像しているうちに、由理は自分の胸がだんだんドキドキしてくるのがわかった。

「……あっ、だ、だめ……また、こんなこと……」
 そのうちに、由理の口から洩れる声が艶っぽいものに変わりはじめる。今まで所在なげにしていた手が、自然と自分の胸に伸びていく。パジャマの下にもぐりこんだ指が、下着越しに柔らかな乳房を揉みあげる。
(あんっ……た、孝彦くんっの指が……わたしの胸を……)
 彼の手が自分の胸に触れている。そんな想像が、由理の心をきゅんっと高鳴らせた。

 わざと痛いくらいに強く、小さな乳房を鷲掴みにする。そのままぶるぶると手を振動させると、くすぐったいような、そして何とも言えない気持ちよさが胸の奥からわき上がってくる。
「だ、だめ……もっと、やさしく……あうっ」
 熱い吐息まじりの言葉をつぶやきながら、由理の指が下着のフロントホックに触れる。薄いAカップのブラをちょっと乱暴にはぎ取り、剥きだしにされた小さな乳輪に指を這わせる。まだ陥没したような先端部分を指でコリコリと刺激すると、まるで芽が出てくるようにピンク色の乳首が尖り始める。
「あんっ、そ、そこがいいよぅ……」
 ぴょこんという感じに飛び出てきた自分のニプルを指でつまみ、くりくりといじくる。自らの指が導き出す快感に翻弄されるように、由理は体をぶるぶると震わせた。

 自分を慰める少女の手の動きはさらにエスカレートする。未成熟な、しかし少女らしい柔らかな乳房を激しく揉みしだく。その頂点、サクランボみたいに可愛らしい乳首をぎゅっと痛いほど強くつねる。体中に広がる切なさに耐えるように、由理は首を左右に打ち振って悶えた。その拍子に、後ろに結んだポニーテールの髪がほどけて、ばさっと広がってしまう。
「……きゃふっ……そ、そんなとこ……でも、気持ちいいのぉ」
 由理の指は、とうとう下腹部、そして乙女のもっとも恥ずかしい部分に伸びていく。下着の中にもぐりこんだ細い指が、少女の可憐な花びらに触れて湿った音を立てる。一本の線のような幼いスリットを軽く押し広げ、割れ目の真ん中を擦りあげる。そんな指の動きに、先ほどまでのイタズラですっかり濡れ始めたアソコからは、透明な蜜がますますあふれ出してくる。

「いやっ……やめないでっ……あんっ……」
 まだ見ぬ孝彦の姿を思い浮かべながら、由理は自分自身を弄くる手をさらに激しく動かす。乙女の最も敏感な場所を探り当てた指が、真珠色の豆粒をつつむ包皮をつるりと剥いてしまう。あらわになったクリトリスを人差し指と親指で挟むように刺激する、その途端に、由理の体中を電流のような熱い快感が駆け巡る。たまらず彼女の体は激しく痙攣し、危うく椅子から滑り落ちそうなほど悶え喘ぐ。

 ぐしゅっ、ぐしゅっ……
 自らの秘肉が響かせる淫らな音に、由理は白い肌をピンク色に染めてしまう。それでも快感を求める指の動きは止まらない。幼い膣の入り口を指の腹の部分で優しく揉みしだき、そのままずぶずぶと胎内に侵入させる。第一関節までの軽い挿入。それでも幼い膣壁に感じる異物の感触に、由理の体奥は「じゅんっ」ととろけそうになる。

「だめ、こんなんじゃ全然足りないよぅ……もっと、もっと激しくっ……」
 更なる快感を求めて机の上を探る由理の左手。指の先が、いつも勉強に使っているお気に入りのボールペンに触れる。
「こ、これっ……あんっ……すごくいいよう……」
 ペンを手に取った由理は、下着を引き下ろした自分の秘所に先端部分をあてがう。右手の指でちょっと割れ目を左右に開き、ペンを持った左手にだんだん力をこめる。湿った音をたてながら、ボールペンが由理の内部へと徐々にもぐり込んでいく。
 まだ軽い自慰ぐらいの経験しかない未成熟な性器にとって、細いペン筒は快感をもたらすのにちょうどいい大きさだった。ヴァギナの内部に触る冷たいステンレスの感覚が、かえって由理の体の中を熱く燃え上がらせる。

「あうっ……も、もっと、由理をめちゃめちゃにしてっ……きゃふっ」
 自らの幼い秘肉をえぐり取るように、由理は握りしめたペンを激しくスライドさせる。膣内を痛いほどかき回される快感に、彼女は大きな瞳からぽろぽろと涙を流しながら熱い吐息をもらす。
「……あんっ……孝彦くんっ……い、いっちゃう……」
 ひときわ奥にペンを突きいれる。子宮の入り口にまでモノが当たるのを感じた瞬間、由理は背筋までぴんっと緊張させて、絶頂に達していた。
 弓そるように跳ね上がった少女の腰が、ぺたんと椅子の上に戻る。細い肩ではあはあと苦しい息をつきながら、火照った体をしずめようとする由理。その目は、机の上のカレンダーに止まっていた。
「はあっ……ま、また、こんなこと……でも、あと一週間で夏休み、そうすれば……」

 そして夏休み。今日から塾の夏期講習、由理が待ちに待ったものがこれだった。由理が登録したのは、有名中学進学のための特別進学コース……塾の中でもトップクラスの人のための講義で、もちろん、今川孝彦も参加するはず……。普通の学期中の塾では、来ている曜日の違いですれ違っている由理にとって、今回の特別コースはまさにチャンスだったのだ。

(今日で、ついに孝彦くんに会える……って、私、何考えてるんだろう。勉強、勉強のために来てるんだから。で、でも、やっぱり気になっちゃうの……)
 教室の扉の前で、開けようか開けるまいか逡巡する由理。そんな彼女の肩を、後ろからやってきた清香がぽんっと叩く。

「おはよう、由理。どうしたの、中に入らないで、ぼーとして」
「えっ……なんでもないよ。ただ、ちょっと昨日の夜、考え事をしてて睡眠不足なだけ」
 眠気で少し潤んだ瞳をごしごし擦りながら、由理はがらっという音とともに扉を開けた。なにげないふりをしながら、彼女の視線は教室の中を探るように移る。そんな由輪の様子に、清香はくすくすと笑いながらある方向を指さした。
「ほら、今川くんなら、あそこに座って話してるわよ」
「もう! そんなこと、今、関係ないじゃない……」

 口ではそう言いながらも、由理の目は指し示された方向に向けられる。教室のちょうど真ん中ほど、椅子に腰掛けて友達と話をしている男の子に……。
(あ、ちょっといいかも……)
 そんな由理の表情を横目で見ながら、清香がさらに続ける。
「ね、結構、格好いい男の子でしょ。由理、気に入った?」
「べ、別に……さ、席について予習でもしようっと」

 清香の言葉に不自然なほど無関心を装いながら、由理は教室の中に入っていく。つかつかと中央の前よりの席……ちょうど孝彦たちの前方あたりに着席して、鞄をごそごそと開きテキストを取り出す。
(うーん、何、話してるんだろ……ちょっと、気になるかな……)
 隣に座っておもしろそうにこっちを見ている清香の様子を気にする由理。しかし、目だけは手にしたテキストの文字を追いながらも、耳は後ろから聞こえる孝彦たちのおしゃべりに引きつけられてしまう。

(……全く、何を話しているのかと思えば、昨日の夜のテレビの話とか……ふんっ……つまんないっ)
 普通ならなんでもないと思える彼らの会話。しかし、昨晩、孝彦のこと、今日会えることを考えて眠れなかった由理にしてみれば、彼が、けろっとしてそんな話をしていることさえ腹立たしいのだ。

(あっ、あんな事まで話してる……やだ、やだ、もうがまんできないっ!)
 彼らの話は、講義に来ている女の子たちの品定めに移る。あの子がいい、この子はかわいいなあ……そんな男の子たちの話声。本人たちはこそこそ話しているつもりかもしれないが、聞き耳を立てている由理にははっきり届いてしまう。
 とうとう孝彦たちの話の矛先が自分たちに向かう。その瞬間、由理は、机をばんっと叩きつけて立ち上がっていた。

「……あなたが、今川孝彦ね!」
 由理は、孝彦たちのところに近づくと、びしっと彼を指さして声をかけた。ちょっとつり上がり気味の目でこちらを見つめる少女、そんないきなりの出現に男の子たちはみんなびっくりした顔をしている。
「まったく、さっきから馬鹿みたいな話ばかりして。恥ずかしいと思わないの!」
「……な、なんで俺の名前……もしかして、お前、新井由理?」
 指さされた男の子……孝彦は、突然名前を呼ばれたことに驚きながらも、何かに気づいたような表情でそう答える。

 彼が、なぜか自分の名を知っている。いつもなら疑問に思うはずのことなのに、頭に血が上った状態の由理は気づかない。ムッとしたような顔つきで、彼女は孝彦の言葉にうなづいていた。
「ふーん……お前、もうちょっと算数とか頑張ったほうがいいぜ。暗記科目しかできないっていうのは、自分が理解力がありませんって言ってるようなものだし」

(なっ……こ、こいつは……)
 孝彦のあまりの言葉に、由理の顔がみるみる赤く染まっていく。暗記力に比べて、考えて解かなければいけない問題を苦手とする由理……自分のそんな弱点を、初対面、しかも一番言われたくなかった相手に指摘されて、彼女のイライラは頂点に達する。
(こっちは、あんなにドキドキしてたっていうのに……平然としてるだけならまだしも、この言いぐさは何っ!……)

「あんたこそ、もっと社会科の勉強したほうがいいわよ。きちんと歴史とか地理とか知っていないと、立派な大人にはなれないんだから」
 怒っている表情を必死で押し殺し、由理は、努めて冷静な口振りで辛辣な言葉を投げ返す。
「よ、よくも言ってくれたな……」
「ふん、こうなったらね……」
「勝負だ!」
「勝負よ!」
 ぴったりとハモる二人の声……離れた所で見守っていた清香は、なんだ息合ってるじゃない、と笑みを洩らしていた。

 勝負は、次の実力テスト。総合点で上まわったほうが勝ち、敗者は勝者の言うことに一つなんでも従う、というのが二人の決めたルールだった。
 決戦の日まで一週間。由理は、まさに寝る間も惜しんで勉強した。あんなふざけた奴には絶対負けない、その一心で。

 しかし、またも敗北。返ってきた順位表を見た由理は、机につっぷして悔しさにぷるぷる肩を震わせたほど。
 でも、それよりも気になったのが、当の孝彦が塾を休んでいたこと。
「あいつのことだから、絶対、鼻高々っていう感じでやってくると思ったのに」
 あの初対面の日以来、孝彦とは一言も話していない。今日なら、たとえ負けたにしても話ができる……そんなふうに考えてしまう自分の心を必死で打ち消しながらも、由理は彼がいないことになんだか物足りなさを感じていた。

(やっぱり、あいつの家に行ってみよう!)
 約束は約束だし、しょうがないよね……我ながら都合のいい考えだという気もするが、ここは素直に自分の心の声に従うことにした。


 塾帰りの昼下がり。由理の足は、清香に住所を聞いた孝彦の家へと向かっていた。なんでこんなことしてるんだろう、そう思わないことはない。でも、彼が休んでいることも気になるし……そんな揺れる心を抱いたまま、彼の家に着いてしまう。
 今川と書かれた表札。その下の呼び鈴を二、三回と押すが、返事がない……由理は、ちょっと首をかしげながら、玄関のドアに手を伸ばす。

(なんだ、外出してるのかな……あれ、鍵かかってない……)
 ノブを回すとドアはあっさりと開いてしまう。黙って入っちゃ悪いかな、そう思いながらも、由理は家の中に顔を覗かせる。
 おずおずと声をかける由理。二階から声がするのを聞き、少しとまどいながらも階段を上っていく。一つだけ光の洩れる部屋の前に立ち止まった由理は、こんこんとノックして中に入った。

「誰?……良文か、郁男か。わざわざ、見舞いに来てくれたのか……あれっ、君は……」
 ベットに寝ていた孝彦は、体を起こして扉のそばに現れた少女を見つめていた。すこし驚いた顔をしている彼に、由理は、はにかんだような笑みを浮かべる。
「ごめんなさい、急に尋ねてきて。ただ、今日テストの結果が発表されたし……ほら、約束もあったから……それで、私負けてたし……べ、別に心配してたんじゃないのよ」

 しどろもどろの由理。初めて男の子の部屋に入って緊張しているのか、その口振りはいつもの歯切れの良さが見られない。
 一方、さすがに彼女がここに来るとは思ってなかった孝彦もびっくりしたまま、ようやく声を絞り出す。
「いや、ぜ、全然、大丈夫だよ。今日も、ただちょっと疲れがたまってただけだから。最近、ちょっと無理して……」
「無理して?」

 由理の言葉に、しまったという感じの顔をする孝彦。由理は、ふと気づいたように部屋の中、机のあたりを見回す。
(うず高く積まれた問題集……もしかして必死に勉強してたのかな……)
 そんな彼女の瞳が、ふと机の前に貼られた一枚の紙に止まる。二ヶ月ほど前の順位表、孝彦の名の上の自分の名前……赤いペンでマーキングされているのに気づく。
(これっ……そっかあ……こいつも、私のこと気にかけてたんだ)
 これまで一年間、彼のことを意識してきた自分の想い。それが一方通行のものじゃなかったことを知って、肩からふっと力が抜けたような気がする。ばつの悪いものを見られた、そんな苦笑いをしている孝彦に、彼女は、とびっきりの笑顔を見せていた。

 ベットのそばに椅子を寄せて腰掛ける由理。横になっている孝彦に向かって、今までと違った穏やかな表情で話しかける。
「ねえ、それで私は何をすればいいの? その権利はそっちにあるのよ」
「いいよ、もう。あの時は、つい勢いでああいうことになっちゃったけど」
「でも、それじゃあ、私の気がすまないの……そうだ、じゃあ、これで」

 そういうと、由理は不意に体をかがめて顔を近づける。触れ合う唇と唇……彼女のいきなりな行動に、孝彦は慌てて体を起こした。
 驚いたような戸惑ったような孝彦の、そんな表情を楽しむように由理が笑いかける。
「ねっ……気に入ってくれたかな」
 ポニーテールの髪を揺らしながら微笑む少女。このところずっと彼女のことばかり考えていた孝彦は、そんな可愛らしい仕草を見て、おもわず由理の細い体をぎゅっと抱きしめていた。

「ちょ、ちょっと。ねえ、どうしたの、急に……」
 反射的に、制止の言葉をもらす由理。でも、彼の強い、そして優しい抱擁に、自分の体が自然と力が抜けていくのを感じる。
「悪い、でも、前言撤回……ずっと、好きだったんだ。だから……」
「私なら、いいよ……私も、孝彦くんのこと、ずっと……あん、だめ……もっとやさしく……」
 由理の言葉に誘われるように、孝彦の両手が、彼女の胸に伸びた。水色のブラウス越しに触れる、初めての男の子の手の感触。形はまだ小さいけれども、とびっきり柔らかい乳房を両手で覆うように揉みしだかれる。ちょっとばかり力のこもった彼のそんな愛撫に、由理は少し痛がるような顔をしてしまう。

「ごめん……でも、女の子の胸がこんなに柔らかいなんて知らなかった……ね、服、脱がせてもいいかな」
 孝彦の頼みに、由理はちょっと照れたような顔でうなづく。彼の手が、ぷちぷちとブラウスのボタン、そしてスカートのホックをはずした。するっとスカートが滑り落ち、パンティとブラだけの、下着姿の由理が露になる。彼女の白く輝くような素肌に引き寄せられるように、孝彦は首筋から胸元までキスの雨を降らせる。

「あんっ……そんなに強くしたら、跡が残っちゃうよぅ……」
「今日の記念にもっとつけてあげる。でも、由理ちゃんって、もう、ブラつけてるんだね……」
(それは、一年前、あなたを意識し始めてから、するようになったの……)
 そんな想いを飲み込んで、由理は赤く頬を染めながら熱い吐息をもらす。孝彦の指がブラのホックをはずした途端、彼女の胸、まだ成長途上だけど弾力のある乳房が、ぷるんっという感じでこぼれる。由理のほっそりとした小柄な体にぴったりのサイズのバストに、孝彦はゆっくりと舌を這わせる。

「きゃふっ……そこ……あんっ……もっと、もっとして、孝彦くんっ」
 孝彦の舌が、乳房の先端、ヴァージンピンクの小さな乳首に触れた瞬間、由理はたまらず可愛らしい喘ぎ声をもらしていた。彼の口がそのまま尖り始めたニプルを挟み込み、時には吸うように、また時には軽く噛むように刺激する。
 そんな胸の中心からわき上がる快感に、少女の体からかくっと力が抜けてベットの孝彦の体の上に倒れ込んでしまう。

 しなやかな裸体を受け止めた孝彦は、興奮に少し震える手を静かに彼女の下半身に伸ばしていく。すべすべとした素肌を撫でるように刺激しながら、パンティの下にもぐりこんだ指が薄く茂るデルタゾーンに達する。さわさわとした産毛の感触を楽しむようにまさぐり、ついにその下にあるクリトリスに触れる。
「あっ……だめっ、そんなとこ……でも……あんっ!」
 包皮に包まれた肉の真珠をつまみ出し、トントンと指の腹で弾くように叩く。少女にとってもっとも敏感な所からの刺激は、由理の脊椎を駆け上がり体中にしびれるような快感をもたらす。初めて他人の手でもらたされる快感に、彼女の肉芽はたまらず堅く尖りはじめる。むきだしの秘心を指で強くくりくりとつまむように弄ばれて、由理は体全体をぴくぴくと打ち震わせた。

(由理ちゃんが、僕の手でこんなに乱れているんだ……)
「ね、由理ちゃん、もっと、もっと気持ちよくしてあげる」
 頬を、そして体全体を快感に赤く染めながら悶える彼女の姿に、孝彦の胸は激しく高鳴った。
 乙女の最後の砦であるパンティを、孝彦の手がするりとはぎ取ってしまう。恥ずかしい部分をじっと見つめる彼の視線を感じて、由理の秘処からはとろとろと透明な愛液が流れ出す。
「……だめ、そんなに見ちゃ……由理、恥ずかしいよぅ……きゃふっ」
 指を、湿った割れ目の真ん中に滑らせる。先ほどからの愛撫でびしょびしょに濡れ始めたアソコに触れると、くちゅくちゅという淫らな音が少女の下半身からわき上がる。
 彼の指が興奮に赤く膨らみ始めた大陰唇を押し広げ、可愛らしい膣口を露にしてしまう。冷房のきいた冷たい空気に触れて小さく震えるヴァージンホールの入り口を、孝彦の指がぐちゅぐちゅという音を立てて揉みしだく。そのまま彼の指が胎内に侵入しはじめると、由理は体をぴんっと弓反らせて甘い声をもらす。

(あうぅ……そ、そんなに激しくされたら、だ、だめ、いっちゃうよぅ……)
 秘孔の中程まで沈めた指をぐしゅぐしゅとかき混ぜていた孝彦は、そのままずぶずぶと少女の奥深くまで犯していく。あふれ出る愛蜜にししどに濡れた指を激しくスライドさせると、敏感な肉壁をかき回される快感に、由理は髪を左右に振りみだして悶える。
「あ、あんっ……ちょ、ちょっと待って……」
 下半身から体中に浸透していくとろけるような刺激に思わず頂点に昇りつめそうになった由理は、慌てて彼の手をつかんで動きを止めた。

 由理のアソコをいじくるのに夢中だった孝彦は、途中で止められてちょっと不服そうな顔をする。
「そんな顔しないで……ね、今度は、私が気持ちよくしてあげるから……」
 由理は、少し照れた声で孝彦の耳元にそんな言葉をささやきながら、彼の下腹部に手を伸ばす。ズボンと下着を脱がせると、もう興奮にすっかり硬直した孝彦の肉棒が顔を覗かせる。少女の瞳に初めて写る男の子のモノ……由理は吸い寄せられるように、ぴくぴく震える孝彦自身に手を伸ばす。白く細い指でぎゅっと握りしめるように刺激すると、たまらず孝彦は「うっ」と声をもらす。

(あーんっ……私ったら、なんかすごいことしてるよぅ……でも、そんなに嫌じゃないかも……)
 加えられる快感に先端から少し液を滲ませかけたペニスに、由理は優しくちゅっちゅっとキスする。何回かの口づけ、そして少女の唇がそのまま彼の亀頭をぱくっと頬張る。
 知識としては知ってたフェラチオという言葉……ほんの一年前までは自分がそんなことをするなんて想像もしなかった。しかし今は、想い続けていた相手を気持ちよくしてあげられることに素直な喜びさえ感じる。

 そんなことを考えながら、由理の愛撫はさらにつづく。少し戸惑いながらも、喉の奥いっぱいまで肉茎を飲み込んだり、舌先でちょんちょんとつつくように亀頭の割れ目を刺激したりする。
 もちろん初体験だろう由理のたどたどしい動作……でも、彼女が自分のモノをいじくっているんだ、そのことだけで孝彦の性感はどんどん高まっていく。

「もう、もう、いいよ……それより……」
 彼女の口の中で危うく暴発しそうになって、孝彦はあわてて肉棒を引き抜く。
 自分の細い肩をつかんでじっと見つめる彼に、由理は恥ずかしげに瞳を伏せながら答えた。
「うん、そうしたいなら……そのかわり、一応孝彦くんは病人なんだから、わたしにまかせてね」
 由理は、そう言いながら、孝彦が横になっているベットの上にあがる。彼の体をまたぐような格好をした由理は、自分の恥ずかしい部分を下から全部見られることに気づいて、頬を羞恥の色に染めた。

 ゆっくりと腰を下ろしていく彼女の秘所が、くちゅっという音を立てて、孝彦の肉棒の先端に触れる。興奮に赤く充血しきった秘肉が、彼の亀頭を包み込むように飲み込んでいく。オナニーとはまったく質の違う、男の子のモノを胎内に初めて感じて、由理は体を震わせてわき上がる快感に耐える。
(と、とうとう、孝彦くんと一つになったんだ……)
 膣の半ばまでくわえこんだ瞬間の軽い抵抗感……そして、ぷちっという感じとともに、割れ目から赤い鮮血が細く流れ落ちた。想像を超える破瓜の激痛に、由理は声も出せずに唇を噛みしめる。それでも、由理は最後まで彼を迎え入れるために、腰を下ろしていく。

「だ、だいじょぶ? もし、痛いのなら……」
 深々と貫かれた由理、その垂れ目がちの瞳にあふれる涙を見て、孝彦は心配そうな顔で問いかける。そんな彼の気持ちを感じて、由理はせいいっぱいの笑みを返す。
 優しく、できるだけゆっくりと挿入運動を繰り返す孝彦。そんな静かな動きでも、二人には十分だった。お互いとの一体感が、二人を急速にゴールへと押し上げていく。

「た、孝彦くん、私、もう、いっちゃうよ……」
 体を限界まで海老反らせて、甲高い喘ぎ声をあげる由理。その胎内には、溜まりに溜まった彼の精液が注ぎこまれていた。

 快感の余韻に、肩を震わせて息をする由理。赤く腫れ上がったアソコの痛々しさに、孝彦はすまなそうな顔をした。
「……ごめん……あんな勝負の約束でこんなこと……」
「ううん、違う。私も、こうしたかったの。だから気にしないで」
「でも……せめて僕に何かできることがないかな」

 そんな提案をする孝彦に、由理はいいことを思いついた、そんな表情を浮かべる。
「うーん……じゃあね。私、一番になりたいな」
「テストで? それは、フェアじゃないよ……」
 怪訝そうな顔の孝彦に、由理はとびっきりの笑顔、そして彼のおでこに軽くキスしながら答えていた。
「ううん……あなたの一番になりたいの!」

「あのう、これ一つお願いします・・・」
「えっ、あっ、すいません・・・」
 
 天気のいい土曜日、退屈な午後の一刻。うとうとしてたところに突然声をかけられた葉琉奈は、欠伸をかみころしながら、慌てて受け答えた。
「はい、縁結びのお守りですね。五百円になります・・・って、あれ、岡村くんじゃない?」
「も、もしかして、丞静院さん。どうしたの、巫女さんの格好なんかして・・・」
 
 声をかけてきた相手が同じ中学の同級生である岡村隆史なのに気づき、葉琉奈はちょっとびっくりしてしまった。
 でも、それは相手の男の子も同じらしい。まさかこんなところで、といった感じの驚いた表情がおかしくて、葉琉奈はくすっと吹き出してしまう。
 
「ふふふ、驚いたの。ここは、おじいちゃんの神社なのよ。それで、二、三日ほど留守する間の番を頼まれてたの。まあ、岡村くんが来るとは思わなかったけどね。」
「で、でも、まさか、丞静院さんがこんなところにいるなんて・・・あ、でも、名字とか確かにそれっぽいなって気もするか・・・って、何を言っているだろ・・・」
「しどろもどろの受け答えしちゃって、一体どうしたの? そうか、このお守りね。」 
 葉琉奈はそう言って、ちょっといたづらっぽく笑いかけた。
 
 その言葉に、隆史はあわてて言い訳を始める。
「あ、そ、それは・・・そう、そうだ! 姉貴に頼まれちゃって・・・」
「何がそうだ、よ。そんなのまるっきり嘘ってわかるわよ・・・ま、せっかく来てくれたんだし、奥でお茶でも飲んでいかない?」
「でも、ここはどうするの?」
「大丈夫、ちょっとの時間なら人も来ないだろうし。それより、ささ、はやくはやく!」

「でも、岡村くんが縁結びのお守りなんてねえ・・・」
 神社の建物のちょっと奥、ちょうど巫女さんの休憩部屋みたいなところに通された岡村くんは少し緊張してるみたい。そんな感想を抱きながら、葉琉奈は入れたばかりの緑茶をすすめて、早速切り出した。
 
「悪いことじゃ全然無いけどね。でも、ちょっと意外だったかな。だって、すっごくもてるじゃない、岡村くんって。」
 生徒会副会長にしてバスケ部の部長、成績も優秀でルックスもまあまあ。同級生の女子のなかでも人気の高い岡村くんが、わざわざ女の子の事で神頼みなんてちょっと信じられなかったのだ。
 
「だから、それは・・・そうだよ、俺のだよ。でも、そんなにもてるわけじゃないさ。」
 葉琉奈の言葉に、隆史は観念したようにぷいと横を向いてしまう。いつもとは感じの違うそんな隆史の態度に、葉琉奈はかすかに笑みをこぼす。
「ふーん、そんなことはないと思うけど。だけど、誰なのかな、岡村くんにそんなふうに想われてる人って。」
「・・・いいだろ、誰だって・・・それよりこのことは・・・」
「わかってるって。別に誰にも言ったりはしないわよ。」
 そう言ってにっこり笑う葉琉奈の姿に、隆史はひそかに溜息をついていた。

「あーあ、まったく脈なしかな・・・」
 神社からの帰り道、隆史はそんなことをぼやきながら歩いていた。
「それにしてもあの神社の巫女を、よりによって彼女がやってるとはなあ。全く誰だよ、あそこのお守りが恋愛にばっちり効くって言ったのは・・・」
 
 そう、隆史の想い人というのは、葉琉奈その人だったのだ。初めて彼女を見た時に受けた、物静かで触れば壊れそうな印象が忘れられなかったのだ。
 
(あれは確か五年前だったかなあ)
 隆史がいつものように友人の家に遊びに行った時、そこで出会った少女・・・それが友人のいとこである葉琉奈だった。庭の池のほとりで小鳥達とたわむれる姿、そしてこちらに向けてくれた涼しげな微笑み。そのたった一度の出会いが隆史の初恋だった。
 
(そして中学に入学した時、彼女と再会できたんだよな・・・もっとも相手は全然覚えてなかったみたいだけど。それに一年の時はクラスも違ったせいで、いまいち親しくなれなかったし。二年になってようやく同じクラスになれたんだけど、まだまだ友達の段階だからなあ・・・)
 
 そんなときにたまたま聞きつけたのが、あの縁結びのお守りの噂だったのだ。部活の女子マネージャーたちがかしましく話してたのを聞き、こっそり買いに来たつもりだったのだが・・・
(あー、これじゃあ、まるっきり逆効果だよ。それに、彼女あんまり気にした感じも見せなかったし・・・これで、少し気にした様子でもあれば期待が持てたんだけど。どちらかというと、いつもよりかえって元気よすぎる感じだったよなあ・・・)
 
「・・・あれは・・・」
 そんなことを考えながら歩いていた隆史の目にふと止まったのが、脇の店のショーウィンドウに飾られた一枚の手鏡、手の中にすっぽりと入ってしまうほどの小さな鏡だった。
 
「・・・ふーん、こんなところにアンティークショップなんてあったかなあ・・・まあ、いいや」
 興味を引かれた隆史は、薄暗い店内の中に入っていった。二十坪ほどの店内には様々な国のものと思われる骨董品や貴重品が並べられ、この空間だけが現世から遊離してるかのような印象を受ける。
 
「何をお探しでしょうか?」
 この不思議な雰囲気からそのまま浮き出したような女性・・・どうやらこの店のオーナーなのかな・・・がそう声をかけてきた。少し茶色がかったつやのある髪、ともすれば冷ややかな印象さえ受けそうなほど整った顔立ちに隆史は少し圧倒されるものを感じた。
「・・・あ、いや・・・あの鏡なんですけど。」
「あの品物ですか・・・あれは・・・」
 隆史の言葉に、その女性はちょっと首をかしげる。
 
「何か問題でもあるんですか?」
「いえ、そんなわけではありません・・・この鏡は持ち主の願いをかなえると言い伝えられてるものなんです・・・」
「本当ですか? なんだか信じられないけど。」
 疑わしそうな隆史の問いに、女性はゆっくりと首を横に振って答える。
「わかりません、私はこれに願いを託したことはございませんので・・・」
 
「まあ、いいか。それでは、これ頂きます。」
 鏡に不可思議な魅力を感じた隆史は、店主の言葉を途中で遮って、買ってしまうことにした。鏡を購入して店を出ていく隆史と、それを見送る女性。
「・・・ただ、持ち主の想いと少しずれた形で願いはかなえられるそうです・・・」
 彼女は、隆史の後ろ姿に向けてそうつぶやいていた。


「まあ、こんなもので願いがかなえば世話はないけどな・・・」
 その日の夜、自室で買ったばかりの手鏡をもてあそびながら、隆史はそうつぶやいていた。
「あーあ、せめて、こっちの気持ちに少しぐらいは気づいてくれたらなあ。」
 鏡にうつる自分の顔を眺めながら、先ほどの葉琉奈との会話を思い出す隆史。その瞳には、自分の想いを全く知りもしない葉琉奈と、想いを伝えることのできない自分自身への歯がゆさが浮かんでいる。
 
(自分の気持ちが伝わるだけでいい? そんなことはないだろう・・・)
 瞬間、隆史の頭の中にそんな台詞が響く。その言葉にはっとした隆史は、鏡に写った自分の表情が微妙に変化しているのに気づく。そう、まるで自分のはずなのに自分でないような・・・
 
「そんなことはない! 俺は・・・」
(俺は、彼女が欲しい・・・そうだろう?)
「・・・誰だ、お前は! さんざん勝手なことを!」
(俺は、お前自身・・・お前の中に眠る本当のお前さ。お前は、彼女を自分のものにしたがってる。彼女と一つになりたい、彼女をめちゃめちゃにしたい・・・)
「そんなことは・・・」
 
 ない、と言うつもりだった隆史の脳裏に、今日の神社でのシーンが浮かび上がる。自分にお茶を入れてくれた時、ちょっと前かがみになった葉琉奈の胸元・・・巫女装束からのぞく白い胸の谷間が。
「そう、俺は葉琉奈が欲しい・・・それが俺の願い・・・」
 心ここにあらずといった感じでつぶやく隆史。自分の意識とは違う別の存在が表にでてくるような感覚、そして、鏡に写った隆史は微かな笑いを浮かべていた・・・

「あーあ・・・こんなお日様ぽかぽかの気持ちいい日に何やってるんだろぅ・・・」
 日曜日の午後、神社の留守番で暇を持て余した葉琉奈は、お守り売場の机につっぷしたまま、そうつぶやいていた。
「デートとかしてる友達もいるんだろうに。まあ、そもそも相手がいないって話もあるけど・・・」
 
 そんな葉琉奈の脳裏に、昨日の隆史の姿が思い出される。「そんなにもてるわけじゃない」と言った時の彼の瞳の真剣さが・・・
「岡村くん・・・やっぱり好きな人いるんだろうな。なんだかちょっとショック受けちゃった・・・」
 
 どちらかというとおとなしい彼女にとって、いとこの友人でもある隆史は数少ない男の子の友達だった。その隆史に好きな人がいる・・・彼が遠くに行ってしまったようで少し寂しかったのだ。
「・・・別に何か期待してたわけでもないけど・・・はあぁ」
 
 無理にはしゃいでみせた昨日の自分が恨めしい。落ち込む心で溜息をついた葉琉奈は、不意に机に影がさしたことに・・・誰か近づいてきたのに気づき、はっと顔を上げる。
 
「何かご用でしょうか・・・あ、岡村くん。今日はどうしたの?」
「うん・・・あっ、いや、ちょっと話があって・・・」
(あれ? ちょっといつもより元気ないみたい・・・どうしたんだろう?)
 目の前に立つ隆史の様子に少し疑問を感じた葉琉奈は、軽く首をかしげる。しかし、すぐに気をとりなおして立ち上がった。
「・・・話、私に? まあ、ここじゃあなんだし、奥の部屋でお茶でも飲みながら話しましょ。」

「じゃあ、そのあたりに座って待っててね、私は、何かお茶菓子でも取ってくるから・・・えっ!」
 隆史を部屋に案内した葉琉奈は、お茶の用意でも、と台所の方に向かおうとする。その彼女が、急にびっくりした声をだして振り返った・・・突然、後ろから腕をぐっと引っ張られたからだ。
 
「えっ。な、何、どうしたの?」
「どうもしてないよ・・・これが話の内容ってこと・・・」
 そう言ったかと思うと、隆史の唇がさっと葉琉奈の唇を奪う。
 
(えっ!・・・えー・・・お、岡村くんとキスしちゃったよー)
 あまりといえば、あまりに突然の出来事に混乱した葉琉奈の頬が、見る見るうちに朱に染まっていく。それでも必死に抗議の声を上げようとするが、唇を塞がれてるために全然声が出せないのがもどかしい。
 
(で、でも、避けられなかった。逃れようと思えば逃れられたはずなのに・・・私、岡村くんのことが好きだったのかな。あーん、わかんないよう・・・)
 頭の中が完全にこんがらがってしまい、葉琉奈は体中の力が抜けたようにぺたんとしゃがみ込んでしまった。
 そんな葉琉奈の桜色の唇をようやく解放した隆史は、そのまま肩をつかんで畳敷きの床に葉琉奈の体を押し倒す。
 
「君が・・・君の全てが欲しいんだ・・・」
「ちょ、ちょっと待ってよ。そんなこと急に言われても・・・きゃんっ」
 覆い被さるようにしてくる隆史の体を細い両腕で必死に押し返そうとしながら、葉琉奈は制止の言葉をかける。
 そんな様子を全く意に介さず、隆史の手が葉琉奈の薄い胸をさわさわとまさぐる。
 
(あーん、岡村くんがこんなことするなんて・・・でも、なんだか変な気分・・・って、だめ、だめ)
 初めて男の手で揉みあげられる胸からは、切ない感覚(かいかん)があふれ出す。押し流されそうになった葉琉奈は、ぷるぷると首を横に振って、そんな思いを吹き飛ばそうとする。
 
 彼女の思いを知ってか知らずか、隆史の手の動きはさらに激しさを増す。乳首をコリコリとつまみ上げると、白い薄地の布越しにもはっきりわかるほど尖り始める。
「・・・あん、だ、だめっ・・・あーん」
 隆史は、勃起したピンク色の乳首を口に含み軽く噛む。その刺激に、葉琉奈はたまらず甲高い声をあげた。体中を走る熱い想いに、隆史の体を押し戻そうとする葉琉奈の両腕から力が抜けていくのがわかる。
 
(だ、だめよ、こんなことしちゃだめなんだから・・・でも、なぜか体中に力が入らない・・・ど、どうして・・・)
 抵抗できない葉琉奈の様子に促されるように、隆史の手がするりと葉琉奈の袴の裾の下に入りこんだ。初めて太股に感じる男の手の感触に、葉琉奈はぴくっと身を震わせる。そのまま隆史の指はパンティの下にもぐり込み、ついに少女の秘所に到達する。
 乙女にとって最も恥ずかしい部分を男の子の触られている・・・そんな状況に葉琉奈は羞恥に頬を赤らめながら唇を強く噛みしめた。柔らかな媚肉を丹念に撫でまわす隆史の手の動きに合わせるように、葉琉奈の体がぴくぴくと痙攣する。
 
(あんっ・・・こ、こんなことって・・・でも体がだんだん熱くなってきちゃう)
 まだ包皮に包まれたクリトリスをくりくりとつまむような指の動きに、葉琉奈の割れ目の中心からは、とろとろと透明な愛蜜が漏れ出した。くちゅくちゅとアソコからもれる淫音に、葉琉奈は耳たぶまで真っ赤に染めながら、切ない悲鳴を洩らす。
「きゃふっ・・・あんっ・・・もう・・・あうっ・・・」
 
さらにエスカレートする隆史の指の動き・・・興奮にぷっくりと膨らみはじめた柔らかな処女肉を人差し指と薬指で押し開き、中指でスリットの中心を擦り上げる。むき出しにされたヴァギナの入り口を、愛液で濡れたくった指がなぶるように揉みしだく。熱く火照る秘所から体中に広がる快感に、葉琉奈は海老反るように体をくねらせる。
 
「あん・・・それはだめっ!・・・あうぅ・・・」
 突然、葉琉奈は甲高い悲鳴をあげたかと思うと、切ない溜息を洩らしはじめた。隆史の指が、とうとうまだ男を知らない膣口の中に侵入しはじめたのだ。ずぶずぶという音を立ててゆっくりともぐり込んでくる指、生まれてはじめて胎内で感じる指の感覚に、葉琉奈は身悶えしながら、喘ぎ声をあげる。

「くっ・・・いやっ・・・あん・・・あうっ!」
 堅く尖り始めたクリトリスを揉むように親指の腹で刺激する。瑞々しい柔肉は充血して赤く腫れ上がり、クレバスの中心からは透明な淫蜜が次から次にあふれ出す。自分の恥ずかしい部分を好き放題になぶる動きに、たまらず葉琉奈は隆史の手を抑えようとする。

 そんな葉琉奈の思いを見透かしたように、隆史はもう一方の手をするりと葉琉奈の胸元に滑り込ませた。まんまとブラジャーの下のもぐり込んだ指が、葉琉奈の成長途上の柔胸を痛いほど揉みしだく。直に乳房に触れる男の手の感触に翻弄される葉琉奈・・・股間にもぐり込んだ腕を押さえる彼女の力が緩んだ隙に、隆史は未成熟な膣の奥までずぶりと指を差し入れた。

「ねえ・・・も、もうこんなことやめようっ・・・お願い・・・あんっ」
 指が完全に沈みきった瞬間、葉琉奈の半開きの瞳から一筋の涙が流れ落ちる。その光る滴を見た隆史の体がぴくりと震えるのに、葉琉奈は気づいた。

(ち、違う・・・これは、岡村くんじゃない!)
 隆史の瞳に翳る苦悩の思いを見た瞬間、葉琉奈は反射的にそう感じとった。巫女としての直感が、隆史の中にひそむ別の存在への警鐘を鳴らす。
「お・・・岡村くんっ・・・も、もう、やめてっ・・・きゃふっ・・・」

(だ、だめだっ!・・・こんなこと、だめなんだ!)
 喘ぎ喘ぎながら必死に制止の言葉をかける葉琉奈の耳に、そんな隆史の声が聞こえたような気がした。その瞬間、少女の華奢な体を押さえつけていた力がふっとゆるむ。

(隆史くんの声・・・今だわ!)
 体中を駆け巡る快感に力のはいらない両腕、まるで自分のものじゃないみたいな両腕に必死に力を込めて、隆史の体を振り払う葉琉奈。ようやく解放され荒い息をつく彼女の目に、突き飛ばされた拍子に隆史の胸元からこぼれ落ちたもの・・・小さな手鏡だ・・・がうつる。

(あのまがまがしい気配!・・・これだわ、このせいで隆史くんは!)
 転がる物体にせいいっぱい腕を伸ばす。タッチの差で鏡を手にした葉琉奈は、おもいっきりの力をこめて壁に向かって叩きつけた・・・

 静かな室内に乾いた音が響く。その音で自分を取り戻した隆史は、朦朧とした頭であたりを見まわす。

「た、隆史くん・・・?」
 ぺたんとしゃがみ込んでいた葉琉奈が、心配そうな瞳で問いかける。目があった瞬間、隆史の脳裏につい今しがたまでの出来事が思い出された。

「ごめん! 俺、なんてことしてしまったんだ・・・」
 顔を伏せて、血がにじむほど唇をかみしめる隆史。自分はこんなことを望んでいたのか・・・そんな激しい自己嫌悪に襲われる。
「う、ううん、いいの。それより、隆史くんが無事でよかった・・・」
 葉琉奈はあふれでる涙を指でぬぐいながら、そう隆史を慰めた。
 
 はだけた斎衣からのぞく胸元、乱れた袴の裾からは細いすべすべした太股が露になっている・・・やっと顔をあげた隆史の目に飛び込んできたのは、そんな葉琉奈の姿態だった。そして、下半身を覆う袴の中心、ちょうど葉琉奈の股間に当たる部分がじっとりと湿っているのに気づき、隆史は顔を赤らめる。
 
「・・・あっ!・・・い、嫌・・・見ないで・・・」
 隆史の視線でようやく自分の様子に気づいた葉琉奈が悲鳴をあげた。見られているのを隠すように、慌てて股間を手で押さえる・・・皮肉にも、その動作がアソコに溜まっていた愛液をぷしゅっと押し出す役割を果たす。衣を、そして太股を蜜がじっとりと濡らしていく。そんなあまりの羞恥に、葉琉奈は首筋まで真っ赤に染めてうつむいてしまう。
 
 葉琉奈の言葉にあわてて背を向けた隆史が、ぽつりとつぶやいた。
「・・・ごめん・・・君にそんな思いをさせるつもりじゃなかったのに・・・」
「ちがうの! 隆史くんは悪くない・・・悪いのは私なの。様子がおかしいこと、もっと早くに気づけたはずだったのに。本当に隆史・・・ううん、岡村くんが私のことを求めてるんじゃないかって思っちゃったのかな。そんなことあるはずないのに。」
「は、葉琉奈ちゃん・・・」
「岡村くんの気持ち、勘違いしちゃって。馬鹿ね、私ったら。こんないやらしい姿まで見られて・・・もう、ほんとに自分で自分が嫌になるわ・・・」
 
「ち、違う! 違うんだ・・・本当に、俺は君を・・・」
 うつむいたままぽつりとつぶやく葉琉奈の言葉に、隆史は弾かれるように彼女の側に近寄った。がしっと両肩をつかまれた葉琉奈がゆっくりと顔を上げる。上気して赤く染まった頬、涙に濡れる瞳を間近に見て、隆史は思わず言葉を途中で切って、葉琉奈の唇にキスする。
「お、岡村くん・・・慰めてるつもりなら・・・」
「前から、ずっと前から君のことが好きだったんだ・・・だから、だからそんなこと言わないで。」
 葉琉奈の柔らかな体をぎゅっと抱きしめる隆史。その腕の中で、葉琉奈は自分の体から自然と力が抜けていくのを感じた・・・

「だめ・・・よ・・・隆史くん・・・わたし・・・」
 ようやく隆史の腕の中から解放された葉琉奈は、さっと背を向けるように後ろを向いてしまう。
「俺は本気なんだ。それとも、葉琉奈ちゃんにはもう誰か好きな人が?」
「ううん・・・でも、こんな恥ずかしい格好まで見せてるのに・・・こうして隆史くんの前にいるだけで情けない・・・」
「そんなことないよ。今の葉琉奈ちゃん、とっても魅力的だよ・・・首筋だってこんなにすべすべしていて・・・」
 
 隆史は耳元にささやいて、葉琉奈の白いうなじに舌をはわせる。先ほどまでの行為で敏感になっていた葉琉奈は、そんな軽い刺激にも甘い吐息をもらす。
「あ、あん・・・そ、そんなこと・・・あうっ!」
「葉琉奈ちゃん、嫌なの?・・・それなら止めるけど。」
 
(隆史君って、こんなにまで真剣なんだ。私は・・・)
 自分を真っ直ぐに見つめる隆史の瞳、そして体全体を支配する熱情に、葉琉奈はゆっくり首を横に振る。彼女の同意に勇気づけられた隆史の左手が、少女の胸元に滑りこむ。堅くしこった乳首をいじり回す指の動きに、葉琉奈の口からかすかな喘ぎ声がもれる。
 
 そんな葉琉奈の体が、突然ぴくんっと弓ぞるように反り返った。隆史の右手がするりと内股の間に入り込み、愛液にししどに濡れた割れ目に侵入してきたのだ。胸とアソコの二段攻撃に、葉琉奈は肩まで伸ばした長い髪をばさばさと左右に振り乱して悶える。
 
「もう、服脱がしちゃうね。」
 隆史はそうささやいたかと思うと、さっと葉琉奈の衣と袴をはぎ取ってしまう。ブラジャーとパンティだけの姿を見られている、そんな恥ずかしさで葉琉奈の頬がみるみる真っ赤に染まっていく。彼女のそういう反応を楽しむように、後ろから少女の体を抱え込んだ隆史の両腕が、まだふくらみきれない胸に指をはわせる。
 体をまさぐる指は、だんだん下半身へと降りていく。ぴくぴくと震えるお腹を滑りおりた指先が、薄く産毛の生えたデルタゾーン、そしてピンクに色づいた秘所に到達した。尖りかけの肉芽を薄い包皮から剥きだし、くりくりとつまみ上げる。女の子にとって最も感じやすい性感体から発する快感・・・それに耐えられなくなった葉琉奈は、前のめりに倒れ込んで荒い息をつく。
 
「・・・はぁ、はぁ・・・あ・・・こ、こんな格好、恥ずかしいぃ・・・」
 四つん這いになった格好で喘ぎ声をもらす葉琉奈を背後から見つめる隆史・・・興奮に桜色に色づいた背中には、葉琉奈がいつも自慢していた長く細い絹のような黒髪が汗で張りついている。そんななまめかしいコントラストにも、隆史の心は高ぶっていく。
 
(と、とうとう・・・これが葉琉奈ちゃんのアソコ・・・)
 たまらなくなった隆史は、もう愛蜜でぐっしょり濡れたパンティに手をかけると、一気に引き下ろした。その瞬間、隆史の目の前に、外気に触れてぴくぴく蠢く葉琉奈のアソコがさらけだされる。興奮に左右に広がり始めた大陰唇の間から覗く処女穴・・・止めどなく流れ出す愛蜜の泉に、隆史はたまらず飲み干すように吸い付いていく。
「はんっ・・・な、なんか入ってくるの・・・」
 隆史の舌が胎内に侵入してくるのを感じとった葉琉奈は、お尻を左右に振って身悶える。柔らかな舌の感触は、まだ異物に慣れていない未成熟な膣壁を優しく刺激し、少女の体に未知の快感を引き出していく。
 
(あんっ・・・こんなとこ舐められてるのに・・・で、でも、気持ちいいようっ)
 更なる快感を求めて、葉琉奈の腰がアソコを強く押しつけるように自然と動く。そんな彼女の淫らな動作に、隆史の行為はますますエスカレートする。舌を引き抜いた隆史の目が、スリットの上の小さなすぼまりに引きつけられた。ぴくぴく収縮している菫色のアヌスを、じっとりと愛液で濡れた指先で揉みほぐす。今まで体験したことのない感覚・・・嫌悪感とそしてムズ痒いような快感に混乱した葉琉奈の下半身が小さく痙攣してるのがわかる。
 
「そ、そんなとこ・・・汚いよっ・・・だめっ・・・あん!」
「ううん、全然汚くなんかない・・・それに、葉琉奈ちゃんだってこんなに欲しがってるよ」
 隆史の指が、とうとう葉琉奈の腸内にずぶずぶと侵入してくる。菊の花びらにも似た肛門が指を食べてしまったような眺めに刺激され、隆史は奥まで挿入した指をぐりぐりかきまわす。排泄器官を縫われる、そんな予想もしなかった出来事に、葉琉奈の口から苦しげな吐息がもれる。
 
(くふっ・・・こんな恥ずかしいところで感じちゃうなんて・・・私、どうかしちゃってる・・・で、でも、がまんできないようぅ)
 アヌスを弄ばれて感じている・・・そんな淫らな姿は見られたくない。そう思った葉琉奈は、血が滲むほど唇を噛みしめて、もれそうな喘ぎ声を必死にこらえる。
 
 でも、それは無駄な努力だった。アヌスをほじくりまわす指に加えて、濡れそぼったヴァギナにも指が侵入してきたのだ。ぐしゅぐしゅという音を立てて、隆史の指が葉琉奈の大事な部分を犯していく。肛門と膣口・・・二つのヴァージンホールを同時に奥まで抉られる感触は、あっさりと葉琉奈の理性を吹き飛ばした。
 
「きゃふっ・・・それっ・・・と、とっても気持ちいいよう・・・ああぁんっ!」
 ひときわ甲高い声が室内に響いたかと思うと、跳ね上がった葉琉奈の体がぐったりと床に崩れ落ちてしまう。顔をつっぷしたまま肩で息をしている少女。そう、神に仕える巫女の淫らな姿態に、隆史の心臓の鼓動が一段と跳ね上がる。
(そうだ、葉琉奈ちゃんって巫女なんだ。だけど、もう止められないよっ)
 神聖なはずの存在を、清らかな神社の中で汚す・・・そんな罪の思いさえ、今の隆史にはアクセルにしかならない。
 
「ねえ・・・いいかな?」
(・・・とうとう、この時なんだわ・・・でも、後悔はしない・・・)
 ささやくような言葉に隆史の本意を感じとった葉琉奈は、苦しげな瞳を向けてうなずいた。隆史の両手が、葉琉奈のきゅっと締まったお尻をつかんで高く持ち上げる。隆史の目が、湯気がたちそうなほど濡れそぼったクレバス、そしてその中心、待ちわびるようにぴくぴく蠢いている膣口に引きつけられる。
 くちゅっという湿った音とともに、乙女の部分に自分の肉棒を押しつける。きれいなサーモンピンクの柔肉が包み込むように、隆史の亀頭を飲み込んでいく。
 
(あ・・・入ってくる、入ってくるよ・・・)
 隆史自身を胎内に感じたのと同時に、ぴきっという響きと激痛が葉琉奈の体を駆け巡った。純潔のあかし、処女膜が引き裂かれた時の想像以上の衝撃に、半開きになった葉琉奈の口からはか細い声がもれる。
 
「あふっ・・・あああぁ・・・」
 苦痛に必死に耐えている葉琉奈の瞳から、再びきらめく涙が流れ落ちた。そんな彼女の様子を気遣ってか、隆史はいたわるようにゆっくりと自分のモノを出し入れする。
 
 ぐしゅ・・・ぐしゅ・・・
 
 稚拙な、しかし優しさのこもった隆史の動きが、傷ついた葉琉奈の膣壁に徐々に快感をもたらしていく。アソコから浸透してくる熱い奔流に、悲痛だった葉琉奈の声がだんだんとつやっぽいものに変化していく。
「あん・・・いいようっ・・・なんで、こんな・・・でも・・・い、いっちゃう!」
「お、俺も、一緒に・・・・」
 ひときわ高い喘ぎ声ともに、葉琉奈は体全体をぴくぴく痙攣させて悶える。その瞬間、彼女のアソコがぎゅっと締めつける感触に、隆史も自分の全てを彼女の中にそそぎ込んでいた・・・

 騒がしい月曜日の教室。週末の出来事を伝え合うクラスメートを横目で見ながら、葉琉奈は、昨日のことに思いをはせていた。
 
 隆史の正気を奪っていた鏡の破片・・・帰宅した祖父に見せた時の驚きの顔が思い出される。祖父の話によれば、どうやら古代に作られた呪いの鏡らしい。持ち主の中にひそむ欲望を増大させ、何が何でも自分の願いを実現させようとする・・・そんな呪力が込められていたそうだ。
 
(なんで隆史くんがあんなものを・・・でも、呪いの鏡が縁結びしたってわけね。なんだか複雑な気分かも。)
 
 隆史との行為を思い出した葉琉奈が、少し恥ずかしげに苦笑いを浮かべる。そんな彼女に、隣でかしましくおしゃべりしていた友人達が声をかけてくる。
「ねえ、ねえ。葉琉奈のところの神社のお守りって、本当ににばっちりの効き目なの? 最近ちょっと噂聞いたんだけど。」
(そうだ! そういえば隆史くんもあのお守りを買っていったんだ・・・)
 友人の言葉に、葉琉奈はくすくす笑いをもらしながら答えていた。
「ふふふ。それはもう、ばっちりの効き目なんだから・・・私が保証するわよ!」

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